著者の後閑めぐみさんは、正看護師として1000人以上の患者を看取ってきました。最期まで幸せを感じながら穏やかに亡くなった患者、一方で死への苦しみの中で亡くなっていく患者、突然の死を受け入れられず取り乱す家族など、さまざまな看取りを経験してきました。本書では、そんな経験を綴りつつ、どうしたら人は幸せな最期を迎えられるようになるのかを模索していきます。「終活」を意識せざるを得ない高齢者にとって、幸せの最期を迎えるためのヒント満載の一冊です。
発行:明日香出版社 著者:後閑愛実
2020年現在の日本人の平均寿命は”男性=81・64歳、女性=87・74歳”である。一方、健康寿命は男性=72・14歳、女性=74・79歳(厚生労働省の「簡易生命表」より)と約10年の差がある。
健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されている。つまり、平均寿命が「何歳まで生きられるか」の指標なら、健康寿命は「何歳まで健康で生きられるか」の指標ということになる。
現状でいえば、健康寿命が過ぎた後の約10年は寝たきりになってしまうなど一人で生きることができず、介助や介護が必要になることを意味している。とするなら、日本の総人口の3割近くを占める65歳以上の高齢者にとっての関心事は、健康寿命と平均寿命の落差10年をいかに埋めるかにあるのではないだろうか。この差がなければ、おだやかに元気に80歳に向かうことができるのである。
では、おだやかに元気に80歳に向かうためにはどうしたらいいのか。
心と脳、つまり心身ともに健康であることこそがポイントになるだろう。本書ではそうなるためには何が必要なのか、どう生きればいいのかなどなどを脳科学者と精神科医という二人の医学者が探っていく。
明日香出版社/保坂隆・西崎知之
オタクとは、アニメやゲーム、特撮や鉄道、アイドルなどの特定のコンテンツに対して、強い愛とこだわりをもって趣味にしている人たちのことです。そんなオタクにはパートナー探しを早々に諦め、2次元の世界に時間と資金を注ぎ込んでいる人たちも少なくありません。しかしオタクだからこそやり方次第では高確率で、かつ短期間のうちに生涯のパートナーを見つけることができると著者は説きます。オタクのままに、幸せな結婚を実現できる婚活を教える1冊。
発行:すばる舎 著者:横井睦智
日本の医薬品企業での売上高1位。世界の医薬品企業の売上高9位 。内部留保2.5兆円。公益に寄与することを社是に240年の歴史をもつ武田薬品。この日本を代表する企業で突如始まった欧米主導のグローバル化。2008年以降のM&Aにより外国人が主要ポストを独占し、外国人社長の年収は21億円を受け取る一方で負債総額は3兆円を超えるに至った。
この国家的損失とも言える「タケダの凋落」はなぜ起こってしまったのか? ソニー・日産の欧米式経営、外国人CEOの暴走など共通する失敗事例とも絡めて「7割が失敗するといわれる海外企業M&Aの本質」を検証し、武田薬品再生への道を探る。
発行:さくら舎 著者:原雄次郎 構成:佐野之彦
労務管理とは、従業員の賃金、福利厚生など”労働”に関する一切を管理する仕事です。人事管理もその一つで、従業員の雇用から解雇までの管理を行い、人事考課やパワハラ対応、異動・転勤などの業務も含まれます。働き方改革関連法が2019年から施行され、2021年4月からは同一労働同一賃金が中小企業でもスタートしました。働き方改革は待ったなしの経営テーマです。さらには、DXへの取り組み、新型コロナ対策のテレワークの対応などなど経営者・労務担当者に求められる業務は年々増えています。本書はそんな「労務管理の基本」を、採用、賃金、労働時間、安全衛生、就業規則、テレワーク、ハラスメント、退職の8項目を事例を交えてイラスト図解で分かりやすく解説する1冊です。
日本一のグルメブロガーを自称する進撃のグルメ。大学卒業後にシステムエンジニアとして働くも将来に希望を見いだせず1年で退社。グルメブロガーとして活動することを決意して、デカ盛り、大盛り、おかわり自由、食べ放題のお店を紹介する毎日。SNSフォロワー数は6万人、1日平均10万pvを誇ります。好きな時間に好きなものを好きなだけ食べられて、生活が出来る…しかし世の中そんなに甘くない。稼げるようになるまでには何度もスタイル、運営方法を変えて、現在のポジションにたどりついた。「名文はいらない、ふつうでいい」「特別な体験はいらない、身近がいい」……7年間に及ぶ失敗と発見の経験からブログ運営術を伝授する1冊。
耳は遠いし、話してもすぐ忘れる、ちぐはぐな会話…認知症を患った母の介護ストレスに押しつぶされそうになった時、千恵子さんが始めたのが「母と娘の学習ノート」。「今日は何日?」「長男の名前は何ですか?」「次の計算をやってください」など簡単な質問から始まった交換ノートによって、介護ストレスは激減。コミュニケーションも円滑になりました。それ以外にも「認知症の進行を遅らせる」「連絡帳に使える」「親との最後の時間を記録できる」などメリットばかり。そんな親の介護に役立つノート術をマンガとコラムでわかりやすく解説する1冊。実践すれば認知症の親とのコミュニケーションが劇的に改善します。
明日香出版社/新美千恵子 著・石玉サコ 漫画