日本のベストセラーランキング

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日本のベストセラーランキング

戦後日本のベストセラートップ10 ~出版指標年表(2015年版)
数字は単一の出版形態での集計。単行本(新書)以外に文庫本、電子書籍、海外翻訳版などがある場合、その数字は含みません。


1位 『窓際のトットちゃん』 580万部

1981年/黒柳徹子/講談社
児童書として歴代1位にして戦後日本のベストセラー不動の1位。東京の自由が丘に実在したトモエ学園を舞台にした自伝的作品で、「トットちゃん」は黒柳徹子幼少期のあだ名。数字は国内の単行本のみの数字であり、絵本や海外翻訳版など含めれば2,000万部を軽く超える。いわさきちひろのイラストでも有名な1冊。初版は2万部だった。


2位 『道をひらく』 511万部

1968年/松下幸之助/PHP研究所/文庫判
自己啓発書の日本歴代1位作品。雑誌『PHP』に掲載された松下幸之助のことばを収録した1冊。発売から50年を経過した現在もビジネス書の年間ベストセラーにランキングされる名著。


3位 『ハリーポッターと賢者の石』 509万部

1999年/J.K.ローリング/静山社/A5判/512頁
日本の戦後ベストセラートップ10に3冊ランクインする世界的ベストセラーシリーズの第一弾。全7巻の全世界での総発行部数は4億5000万部を超える。2001年に公開された実写映画も日本歴代6位にランキングされている。日本での初版は2.7万部だった。


4位 『五体不満足』 480万部

1998年/乙武洋匡/講談社/四六判
ヘレンケラーの名言「障害は不便です。だけど、不幸ではありません」を地で行く著者が、学生時代にNHKの番組出演をきっかけに執筆した作品。『目立ちやがり』のタイトルを予定していたが、著者自らが『五体不満足』というタイトルを思いつき提案した。初版は6,000部だった。


5位 『バカの壁』 437万部

2003年/養老孟司/新潮社/新書判/204頁
もっとも売れた新書本。新潮新書の創刊とともに発売されて、同年の流行語大賞も受賞した話題作。初版は3万部だった。


6位 『ハリーポッターと秘密の部屋』 433万部

2000年/J.K.ローリング/静山社/A5判/512頁
第1作に続いて世界的な大ヒットとなり、「ハリー・ポッター人気」を不動のものにしたシリーズ第2弾。イギリスでは1998年、アメリカでは1999年に出版された。日本での出版は翌2000年で、初版は16万部だった。


7位 『脳内革命』 410万部

1995年/春山茂雄/サンマーク出版/238頁
もっとも売れた健康本。「どんなに嫌なことも、肯定的にとらえることで脳内には体に良いホルモンができる。プラス発想こそが心身にとって最高の薬」と提唱して話題になった。第2弾も100万部を超えた。


8位 『ハリーポッターとアズカバンの囚人』 383万部

2001年/J.K.ローリング/静山社/A5判/576頁
世界的ベストセラー『ハリー・ポッターシリーズ』の第3弾。初版80万部で話題になった。ちなみにシリーズ最高の初版部数は290万部の『不死鳥の騎士団』である。


9位 『チーズはどこに消えた?』 373万部

2000年/スペンサー・ジョンソン/扶桑社/A5判/96頁
世界のトップ企業が研修テキストにも採用しているビジネス書。日本では出版プロデューサーの平田静子氏によってプロデュースされる。「上場企業100社の社長への献本」「季節毎のイベントに即したオビの掛け替え」などがヒットの理由とされる。


10位 『日米会話手帳』 360万部

1945年/誠文堂新光社/四六半裁判/32頁
終戦後初の出版物としても知られている。I. 日常会話、II. 買物、III. 道を訊ねる、の三部で構成された実用書。日常生活に密接な日本語と英語の対比表を掲載。現在は絶版ながら発売から75年を経過してなおトップテンに名を連ねる名著。昭和20年8月に日本が敗戦になって「進駐軍がやってくる」という噂が広まった。「そうなると英会話手帳が必要になるだろう」ということで、1週間で学生に作らせたものである。


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コラム 出版の強化書 – ブックリンケージ投稿日:9:04 am - 6月 6, 2021

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