企画書は、その企画を検討してもらう出版社の編集担当者に向けて書きます。企画書を構成する要素は次の10項目で、特に重要なのは「タイトル」「著者プロフィール」「構成案」の3つ。この3項目を1枚の企画書にしっかりまとめて、まず検討してもらうというのも一つの方法です。
「誰のために書かれた何の本か」分かることが重要です。あまり具体的になりすぎて長くなってしまう場合にはサブタイトルに分割します。
タイトルで表現しきれない要素をサブタイトルで補います。タイトルとサブタイトルを読めば「その本のゴールが何なのか」がわかるのが理想です。
目を引くこと、インパクト重視です。50%の共感、50%の非常識で編集者をアッと言わせるように作ります。
肩書き、経歴、現在の活動が基本です。SNSのフォロワー数や本業での数字(売上・作品数・治療患者数など)に際立ったものがあれば記載します。著者プロフィールはその本を書くに相応しい人物と思ってもらうことが重要です。逆に「なぜこの人がこのテーマ?」と疑問を感じるようでは、相応しい経歴を作るところから始める必要があるということです。
どんな人に向けた本なのかを明らかにします。読者対象は広いに越したことはありませんが、読者対象が「一般」や「すべての男女」などだと、本のイメージがとれません。
なぜこの本が売れるのか? なぜタイトル・サブタイトルが言い切れるのか? なぜ今この企画なのか? などその編集者のなぜ?に答えます。
最近売れた類書を箇条書きして、この本も売れることをアピールします。売れてない本を並べるのは無意味です。また、古すぎる(4年以上前)の本はニーズが変わっているので除外します。書名・著者名・出版社名・発行年のほか、刷数や部数など分かる範囲で記載します。
類書にない切り口、考え方、方法論などその企画の特徴、ユニークな点を明らかにします。「類書は○○ですが、本書は○○です」などと記載します。類書は必ず10冊以上読む必要があります。その上で売れた類書のいい点、売れなかった類書の悪い点を書き出して分析、構成案に活かします。
伝えたいことを箇条書きにして内容ごとに5~7章に分類します。言いたいことよりも読者が知りたいこと、疑問形ではなく解決策を読者目線で記載します。
出版に有利な条件などを記載します。例えば以下などです。