なぜ、新紙幣に渋沢栄一が選ばれたのか?
渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎が新しい紙幣の肖像に選ばれ、話題となっている。実はこの肖像となるには、時代の制約、技術的な条件があったのだが……。本書ではそうした紙幣製造の秘話=歴史をベースに、そこに描かれた日本史の著名人を、改めて検証することを目的としている。わたしたちの日常生活と切っても切れない紙幣には、これまで明治以降、幾多の肖像が登場してきた。彼らは概ね、日本史の、その時代の英雄といえる。
本書ではとくに、彼らの素顔とはどのようなものであったのか、を歴史的に検証する。あわせて紙幣の歴史をもコラムで紹介する。
著者:加来耕三(かく・こうぞう)
1958年、大阪市生まれ。歴史家・作家。奈良大学文学部史学科卒業。著作は300冊以上。テレビ・ラジオ番組の時代考証や監修も担当し、NHK BSプレミアム「英雄たちの選択」などへの出演も多数。全国各地での講演活動も精力的に行なっている。
著者について